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<山の道具その1:靴> [登山]

以前Stylog、Playlog時代には時計やら車やらの街の道具の与太話を随分書いたが、ブログ再開に当たって先ずは現在はまっている山登りの道具の与太話から始めたいと思う。

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山登りの三種の神器は靴とザックとレインウェアだが、その中で最重要なのは間違いなく靴。最悪他の二つが無くなっても天候さえ良ければ対応可能だが、靴無しでは下山すら難しい。
そんな教科書的な話はこの辺にしておいて、この写真に写っているのが私が今使っている(正確には使う予定のものも含む)現役の靴達。(実はもう一足私を山に導いてくれた大事な一足があるのだが、今は山靴としての現役を退いているので、いずれ私と山の馴れ初め含めて書くつもり)左から低山用、高山用、雪山用。

実はこれ全部同じスポルティバというメーカーのもの。街の靴でも山の靴でも靴はフィット感が大事なのは言うまでもないが、特に山の靴は靴擦れが生死に関わることもあるのでフィット感には街の靴の数倍は拘るべき。私は足の幅が日本人標準より少し狭く甲も少し低め、足先も親指より中指が長いので中々フィットする靴探しには苦労した。試着して買った靴を家で再度長時間試着してから返品したりして色々試した結果行き着いたのがこのスポルティバ。イタリア製でやや高価だったが、これが大正解。履き始めは若干固ったりするが、今迄靴擦れを起こしたことは一切ない。加えてこのメーカー独自の3Dフレックスシステムというのが中々の優れもので、踵はがっちりホールドしながら足首は適度に動くので非常に安定して歩くことが出来る。そんなスポルティバのフィット感とフリー感に惚れ込んで少しずつ買い増して気付いたら3足。実は途中で他社製品にも浮気しかけたがはき心地でスポルティバには及ばず、結局身体は正直(笑)。

低山用、高山用の違いはソールの硬さと靴全体の剛性。森林限界を越えて岩稜帯を歩く時はソールが固い方(フルシャンクという)が圧倒的に安定するし、長距離を重い荷物を担いで歩く時には剛性が高い方が疲れない。反対に高山用は靴自体の重量が重いので、短い距離を速度を上げて歩くには余り適さない。森林限界を超えない日帰りや、歩道並みに整備された登山道がある山(富士山とか高尾山系とかね)は低山用、それ以外は高山用で使い分けている。今年行った槍、鹿島槍、千丈、甲斐駒は全て高山用で踏破した。

これから山でもやってみようか?という人には靴底が柔らかい所謂トレッキングシューズも悪くは無いが、私としてはやはりフルシャンクの高山用登山靴(ハイエンドのトレッキングシューズ)をオススメしたい。高山用と言っても走りでもしない限りは低山歩きに全く問題ないし、近所の低山だけだから・・と思っていても大概直ぐに高山に登りたくなるものだ。

高山用(3シーズン用)と雪山用の違いはソールの硬さと防寒性。先シーズンの冬に西穂丸山登った時には雪山用を持って無かったし距離も短かかったので高山用で通したが、稜線上で強風に吹かれたらあっという間に爪先の感覚が無くなってしまった。短い距離だったので何とかなったが、距離があったら凍傷一直線だ。そこで今シーズンの冬に向けてつい最近調達したのが一番右の靴。雪山入門レベルの靴だが保温性の極めて高い素材で出来ているのは勿論、アイゼンを装着した状態で靴底が歪んでアイゼンが脱落=滑落しないよう靴底が強化され、セミワンタッチアイゼン用に踵にコバが、靴の中に雪が入りにくいよう足入れ口にカバー(スノーゲイター)が付いている。私には充分過ぎるレベルだ。この靴にアイゼン付けて一歩一歩雪を踏み締めながら静かな山を登る日を今から楽しみにしている。
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